■ ブレーキパッド交換

■ フロント

ホイールを外したらキャリパーの下側のボルトを外す。
12mmのメガネレンチがあると便利。
因みに青色の矢印の先にある穴がパッドの残量確認窓。

そうすると上側のボルトを支点にしてキャリパが持ち上がるので、開ける。
ディスクの両側に付いているブレーキパッドを外す。張り付いているかもしれないので マイナスドライバー等でやさしくこじって外す。このとき内側と外側のパッドを 止めている針金状のバネ(矢印)をなくさないように。


持ち上がったキャリパーの内側の方にブレーキングの際にパッドを押し出すピストンがあるので、そいつを奥まで押し込みます。ウォーターポンププライヤーがあると便利ですが、専用工具があれば完璧(だいたい5000円ぐらい)。どっちも無ければ金属の板をピストンに当て、パッドの残量確認窓から丈夫な金属の棒(ドライバーだと曲がるよ!)を突っ込んでテコの原理で板ごとピストンを押し込む。死ぬほど力がいるので覚悟が必要。


しんどい思いをするのは嫌なので、専用工具もどきを作ってしまいましょう。 材料は左の写真にある通り、太めで7〜8cmあるボルト、それに合うナット、ピストンに押し当てる金属板、ボルトが通る穴があいている、ちょっと厚めの金属板。これだけ。 近所のホームセンターで約500円。穴あき金属板は別にL字である必要はありません。


どのように使うかというと、左のヘボい図をご覧ください(^^;
んで、この状態でボルトを外側に締めていくと、押し込み金属板がピストンを押し込んでいってくれると言う寸法です。


で、実際に装着するとこんな感じです。
うわ、わかりづらいー(^^;
この状態でボルトを外側に締めていくと、ピストンがぐいぐい入っていきます。


もうちょっとお金のある方はC型クランプを使ってみるという方法もあります。
やってることは同じで、間に1枚金属板をかませて、クランプで板ごと締め付けてピストンを押し込もうという訳です。


実際にやってみるとこんな感じ。ちょっとは楽かな?
まぁクランプだったらブレーキ交換だけじゃなくて他にもいろいろ使い道はありますからそーいうのが好きな人は持っていてもいいでしょう。


ピストンが引っ込んだら新しいパッドを外したときと逆の要領ではめます。金属の薄い板(鳴き防止のシム)をパッドに付け忘れないように。できればシムに鳴き防止のグリスを塗っておくと良いでしょう。

パッドをセットしたらキャリパを下ろして閉めます。下のネジ穴がつっかえて閉まらない場合はネジ穴をちょっと内側から外側へ押してやると閉まります。

その後最初に外したネジをしっかりと締め、フットブレーキを確かな手応えになるまで数回踏んで、おしまい。



■ リア(ディスクブレーキ車)

基本的にはフロントと同じです。ただ、ピストンはただ押しただけでは入りません。 ピストンに切りかきがあるので、そこにラジペン(ラジオペンチ)を突っ込んでくるくるピストンを回すとピストンが入っていきます。ピストンを押し込む(ねじ込む)作業はフロントよりはるかに楽です。力いらんし。


リアのブレーキ交換でよくやる失敗として、サイドブレーキを引いたまま作業を 行い、キャリパを開けたりピストンをねじ込む段階で「空かねぇー!」 「入らねぇー!」と叫ぶことです。 平地に車を止め、サイドブレーキは下ろしてピストンをねじ込みましょう。



■追加情報

back