■ エアクリ交換(純正 -> 毒キノコ)

その形状から「キノコ」あるいは「毒キノコ」と呼ばれているスポーツタイプのエアクリーナー。吸気量を増やすことによるパワーアップがその主目的だが、独特の吸気音もまた魅力的。マフラーと並んで給排気チューンの双頭。

純正エアクリが装着されているエンジンルームです。これがどう変わるか、楽しみ。
なお作業はエンジンルーム内がよく冷えてから行おう。ヤケドするよ。

中古でパーツを入手した人もいると思うので、必要な品物の確認です。
まずエアクリ本体。きたないっすね。こういう風に薄汚れている場合はフィルターを交換しましょう。92用の交換フィルターは直径20センチのやつです。お間違えなく。
で、エアクリ本体とエンジンのインマニを結ぶ黒いパイプ、パイプとキノコを結ぶ蛇腹ゴム、キノコ本体をボディに固定する金具の4点が揃ってればとりあえずOKです。そのほかに必要な物として、パイプのつなぎ目を締める締め金具が2個必要ですが、これはそこらのホームセンターに行けば手に入りますので入手したセットの中に無くても大丈夫です。大丈夫つっても、この締め金具が無ければ装着できないので、無かったら買うように。
一番上中央にある黒いハナクソみたいなのは、毒キノコ化によって使われなくなったインマニ側の穴をふさぐためのゴムキャップ。無くても要は穴がふさがりゃいいので、直径6mm程度の穴が開いているゴムホースを買ってきて、それをくっつけてもう片方を縛っておけばOKです。

装着イメージ図です。完成系のイメージを持つことは何事も大切。
だいたいこんなレイアウトでエンジンルーム内に収まります。
イメージが固まったらいよいよ作業に移りますか。

純正エアクリボックスを取り去る必要があるわけですが、その準備としてまずエアクリボックスから左の写真の矢印位置にのびている細くて黒いパイプを抜き去り、その代わりにゴムキャップをかぶせます。
そんなパイプなんてない人は気にせず次いっちゃってください。

次にセンサー類をはずします。順番はどっちでもいいんですが、まずはACV(無負荷回転数制御装置)コネクタを切り離すことにします。
このコネクタはキノコ化に伴い使われなくなるので、どこか適当なところに固定しておいてください。
また、このコネクタが無いひとは気にしないで次いってください。

黒いプラスチック製の吸気温センサーを取り外します。
無い人は気にせず次いっちゃってください。
たぶん4A-GZ系の吸気温センサーはこの場所にはないはず...

エアクリボックスにくっついているセンサー・コネクタ類が全部外れたら、インマニとエアクリボックスの接続部分の締め金具を十分緩めてフリーにします。
その後エアクリボックスの上半分を分離して取り外す訳ですが、上半分と下半分は4隅にあるクリップみたいなもので止まってますので、そいつを外して引っ張ればこんな風に分離します。
純正タイプのエアクリーナーはこの上半分と下半分の間にサンドイッチみたいに挟まって収納されているってのは、当然知ってるよね?(写真はエアクリーナーを取り去った後の様子)。

エアクリボックス下部を本体から切り離します。
ボルト3本でネジ止めされているので、そいつを緩めれば外れます。

さて残るは純正エアダクトのみ。こいつはネジ止めも何もされていないので、つかんで引っ張ればすぽんと取れます。
外れにくい時はバッテリーをちょっと移動させてみよう。

純正エアクリボックスが外れたところで、いよいよ毒キノコパーツの組み付けです。
まず最初に、キノコをボディに固定する「Y」っぽい形の金具をネジ止めします。
後々こまかい角度調整が必要になるので、台座部分も受け部分も最初はあんまりキツく締めない方がいいかも...

インマニ側から伸びているゴムパイプに、キノコの傘の部分と連結するぶっといパイプを固定します。
パイプのどてっぱらに開いている穴は吸気温センサーが刺さる予定地なので、その位置を考えて固定してください。

パイプの反対側に、キノコと連結する蛇腹ゴムを取り付け、固定します。
このとき蛇腹ゴムにはもうキノコを付けていてもいいでしょう。でも、固定はしないで。

吸気温センサーをパイプに突き刺します。
忘れないように。

いよいよ最終局面、ボディに固定する金具とキノコとのドッキングですが、こんな感じで固定されるよというイメージをつかんでおきます。掴んだら実践です。

実践つってもネジ締めるだけなんだけどね。
結束金具とゴム蛇腹の間に、本体に固定された「Y」字金具がうまく挟まるようにしてネジを締めます。
このとき、Y字金具の角度が合ってないとうまい具合にキノコが固定されないので、ストレス無く収まるようY字金具の角度を調整します。
納得行く収まり具合になったら、Y字金具、結束金具ともに本締めして組み付けは終了。

最後にアイドリング回転数の調整を行います。
暖気が完了して、かつ、ラジエータファンが回っていない時のアイドリング回転数が、約1000rpmになるよう、ここにあるネジを回して調整します。
この調整を忘れると、アクセルオフしたらエンジン回転数が一気に0までスコーンと落ちていってしまう。忘れずに調整しよう。
調整が終わったら、これでキノコ装着完了。

完成図。
やっぱりかっこいいよねー。


装着したらまずは近所を試験走行だ!
アイドリングは安定しているか、また、「ぴぃ〜」というエア噛みしてるような変な音はしないか確認してみよう。
問題がないようだったら、合格。
キノコ化した段階で一番わかりやすいのは吸気音の変化。
試しにボンネット解放でアクセルを一発あおってみよう。
すごい勢いで空気を吸う音が聞こえるはず。ひひひ。こうでなきゃね。
でもその構造上、エンジンルーム内の熱気をモロに吸い込むので遮熱対策は忘れずに。
もしくは冬だけの利用と割り切って使おう。


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